2008年12月5日金曜日

黴と茸と粘菌と

東海大学出版会より
「菌類のふしぎ」(国立科学博物館編)という本が出版された。
キノコやカビの世界についての本だという。


今開催されている国立科学博物館の
キノコ展(正式名称失念!)を観に行く前に
予備知識として読んでおこうと思った本だ。

キノコの世界は奥が深い。
私も詳しい方ではないのだが、
好きなものでカメラ片手に雑木林に入っては
そこに自生しているキノコを撮影したりしている。

食べるわけではないので、種類の同定などはいい加減にやっているのだけれども、
これはこじらせるとややこしい趣味になるのだという。
私なんかは撮った写真をキノコの図鑑と照らし合わせて
おおざっぱに、これだろうなんてやっているのだけれども、
本腰で趣味をやられている方は
黒い紙の上に傘が下になるようにして放置し、
自然に落ちてできた胞子の模様で種類を確認したり、
または研究レベルになると胞子を電子顕微鏡で見て
その種類を確認したりすることがあるという。

まあ、めんどくさいんでそんなところまでやる気はないのだが、
菌類の世界は動物や植物と違う動きがあり
図鑑を読んでいても愉しい。
松茸のように特定の条件の下でしか生えないものや、
アミカサダケのようにやたらと造形が美しいもの。
または、キノコでしか確認できないような致死性のある個体など
特徴があるものを抜き出しただけでも特色の幅は広い。

この本と併せて「もやしもん」も読んでいくと
今年の上野はだいぶ楽しめるような気がする。

まあ、都合がつけば読んでなくても行ければ行くけど。