2007年3月6日火曜日

回して、回して、思いっきり吸い込んで【テイスティンググラス】

世の中じゃワインがはやってるみたいだけど、
私は飲み始めた頃からウイスキー一辺倒だったりする。

まだいたいけなお子様だった頃、
近所のコンビニでこっそり買ったウイスキーが
原体験になっているせいか今でも大好きで飲んでいるのだ。

私の家系はめっぽう酒が強いらしく、
父も母も、さかのぼってその両親も酒が強い。
おかげでハードリカーを楽しめる強靱な肝臓を
生まれながらにして持っているのだ。

さて、ウイスキーの楽しみ方ってのは
いろんな形があっていいと思うのだけれど
(一部のウイスキーだと牡蠣にたらしてもいけるものもある)
蒸留所の人たちが味見のためにやる飲み方がある。
チューリップのように口が狭まって胴体がふくらんだグラスに
ウイスキーをそそぎ、グラスを回して中で琥珀色の液体を踊らせながら、
そこに立ち上がってきた香りをじっくりと鑑賞する飲み方だ。

メチャイケのテイスティングのやつ(コーナー名失念)を
見てると判るかもしれないが、
鼻がきかないと料理の味すらもわからない。
逆の言い方をすると、香りがあって初めて味覚が立ち上がるのだ。

もちろんそんな飲み方をする人たちのために専用のグラスもある。

Riedel <ソムリエ> シングル・モルト・ウイスキー 4400/80
B0000DC10K

このグラスにワンショット分のウイスキーを注いで
ゆらゆらと回しながら香りを立ち上らせ鼻と舌で鑑賞するのだ。

たぶん文章だけだと説明が長くなると思うから、
興味がある人はバーテンダーさんが居るようなちゃんとしたバーで
お願いしてみるといいかも。
飲み方や鑑賞のポイントなんかも教えてくれると思うし。

ただ、この飲み方の欠点は、
端から見てると結構鼻持ちならない姿勢になってること。
私みたいな若造がやってると背伸びしてかっこつけてるようにしか見えないのだ。
でも、いいんです。
鼻持ちならなくっても鼻で楽しんでいるんだから。

2007年3月2日金曜日

映画館での密かな楽しみ【フラスコ】

渋谷近辺の映画館は水曜限定で千円で鑑賞できる。

おかげでその曜日は映画の日にしてしまって、
ほぼ毎週映画を見に行くようにしている。
話題作から問題作、珍作奇作まで
千円だからまぁいいか、
という軽い調子で見に行けるので気に入っている。

初めの頃はコンビニで飲み物やらを買って
持っていって他のだけれども、
いつの頃だかフラスコに気に入った酒を詰めて
映画館に入り浸るようになってしまった。
入り浸ると言っても週一回だけれど、
行くたびにフラスコの中に入れたウイスキーを
空にして帰っている。
高い酒ではないのだけれども、
まぁ、経るのが早くなりすぎて嫌だなぁと
最近思い始めていたのだ。

それはおいといて、
映画を見ながら呑む効果は結構深い。
感動の揺らぎは大波となり心に迫り、
笑いの刺激は発作となり声になってしまい、
芸術のささやきは心地よい子守歌になり。

酒に酔いながら作品に酔う。
おすすめはできないもののいいもんでっせ。

ハイマウント 革巻きフラスコ ブラウン 4オンス 77600
B000AR1HQY


フラスコで呑む時はウイスキーのようなハードリカーが
感覚にも入れ物にも合う。
ワインや日本酒のような醸造酒は素材に悪影響を及ぼすそうな。