2007年6月17日日曜日

書いては貼って、はがしては書き直してみたり【ポストイット】

こいつはなかなかあなどれない。

仕事の時のちょっとのメモや栞代わり、
または噛んでたガムを捨てる時なんてのも役立つ。

紙片の隅っこに粘着材をちょびっと塗ってあるだけなのに、
こいつはなかなかやり手なのである。

私のメモ帳には幅広タイプのポストイットと
一般的な付箋タイプのポストイットの束が貼り付けてあり、
手帳やノート、読みかけの本なんかに使い倒しているのである。

仕事柄、紙にものを書き付けることが多い。
たぶん文章を書くと言うだけなら、たぶん紙に対しての方が多い。
そうすると書き途中で思いついたことや
文章の構成として抜けていたことをメモしておくのに
こいつほど便利なことはないのだ。

書き途中で思いついたことでも、好きな場所に挿入できる。
そして、紙の大きさは制限があるものの、
いくつも同じ形のものがあるんで原稿が許す限り増殖できる。
そして、構成からやり直すにしても、
ポストイットに書いてあるメモはそのまま移動できるので、
メモを書き直す必要がないのだ。

仕事していて便利に使えるのは、作業の流れを考える時が多い。
発生する行程をポストイットの小さいやつに書いておいて、
それを並べ替えたり線で結んだりして仕事の流れを見つめて、
そして直したり整理したりしている。
ペンとノートだけでやっていたら、書き直しばっかりで
読めなくなってしまう紙面が、
このやり方だとコピーして同僚に見せられるレベルで完結できるのだ。

雑な使い方をするのが多いのだが、
実はこやつ、仕事場では少しも離れられないのである。

2007年5月5日土曜日

こだわらないからこそ使いやすい手帳【ほぼ日手帳】

一日に一ページというのは使いやすさとしてほどよくって好きだ。
なんというか、書いても書かなくっても
それぐらいのページだと「まあ、いいか」という気持ちにさせてくれる。

これが私が一時期使っていたシステム手帳だと見開きで一日だったりするので、
書かないでいると無駄な気がするのだ。
実際半年分でも相当厚かったし。

紙の厚さもほどよくって、ボールペンでぐりぐり書き込みをしていると、
書いたページはへろへろになって“使ってる手帳だぜ~~”という
妙な存在感を出してくれたりもする。

文庫本サイズってのもほどほどの大きさで、
なんというか、小さすぎないのだ。

私の悪癖で物事を考え始めると紙にこれでもかと書き出していく。
そうすると文庫本サイズより小さいと
書き留めたものがあちらこちらに分散してよろしくないのだ。
見開きでひとくくり。
どうせ毎日書いてなんだから、多く書いた文は前の日のページにあふれさせる。
こんな使い方すると適度に“使ってるんだぜ~”感が出てきてよい。

カバーも絵はがきが挟めるようなカバーがついていて、
そこにはクラブのフライヤーなんぞを挟んでいたりする。

ほどほどの大きさで、ほどほどに使えて、ほどほどにいろんなものを挟める。

使いやすいぞ! ほぼ日手帳!!

2007年3月6日火曜日

回して、回して、思いっきり吸い込んで【テイスティンググラス】

世の中じゃワインがはやってるみたいだけど、
私は飲み始めた頃からウイスキー一辺倒だったりする。

まだいたいけなお子様だった頃、
近所のコンビニでこっそり買ったウイスキーが
原体験になっているせいか今でも大好きで飲んでいるのだ。

私の家系はめっぽう酒が強いらしく、
父も母も、さかのぼってその両親も酒が強い。
おかげでハードリカーを楽しめる強靱な肝臓を
生まれながらにして持っているのだ。

さて、ウイスキーの楽しみ方ってのは
いろんな形があっていいと思うのだけれど
(一部のウイスキーだと牡蠣にたらしてもいけるものもある)
蒸留所の人たちが味見のためにやる飲み方がある。
チューリップのように口が狭まって胴体がふくらんだグラスに
ウイスキーをそそぎ、グラスを回して中で琥珀色の液体を踊らせながら、
そこに立ち上がってきた香りをじっくりと鑑賞する飲み方だ。

メチャイケのテイスティングのやつ(コーナー名失念)を
見てると判るかもしれないが、
鼻がきかないと料理の味すらもわからない。
逆の言い方をすると、香りがあって初めて味覚が立ち上がるのだ。

もちろんそんな飲み方をする人たちのために専用のグラスもある。

Riedel <ソムリエ> シングル・モルト・ウイスキー 4400/80
B0000DC10K

このグラスにワンショット分のウイスキーを注いで
ゆらゆらと回しながら香りを立ち上らせ鼻と舌で鑑賞するのだ。

たぶん文章だけだと説明が長くなると思うから、
興味がある人はバーテンダーさんが居るようなちゃんとしたバーで
お願いしてみるといいかも。
飲み方や鑑賞のポイントなんかも教えてくれると思うし。

ただ、この飲み方の欠点は、
端から見てると結構鼻持ちならない姿勢になってること。
私みたいな若造がやってると背伸びしてかっこつけてるようにしか見えないのだ。
でも、いいんです。
鼻持ちならなくっても鼻で楽しんでいるんだから。

2007年3月2日金曜日

映画館での密かな楽しみ【フラスコ】

渋谷近辺の映画館は水曜限定で千円で鑑賞できる。

おかげでその曜日は映画の日にしてしまって、
ほぼ毎週映画を見に行くようにしている。
話題作から問題作、珍作奇作まで
千円だからまぁいいか、
という軽い調子で見に行けるので気に入っている。

初めの頃はコンビニで飲み物やらを買って
持っていって他のだけれども、
いつの頃だかフラスコに気に入った酒を詰めて
映画館に入り浸るようになってしまった。
入り浸ると言っても週一回だけれど、
行くたびにフラスコの中に入れたウイスキーを
空にして帰っている。
高い酒ではないのだけれども、
まぁ、経るのが早くなりすぎて嫌だなぁと
最近思い始めていたのだ。

それはおいといて、
映画を見ながら呑む効果は結構深い。
感動の揺らぎは大波となり心に迫り、
笑いの刺激は発作となり声になってしまい、
芸術のささやきは心地よい子守歌になり。

酒に酔いながら作品に酔う。
おすすめはできないもののいいもんでっせ。

ハイマウント 革巻きフラスコ ブラウン 4オンス 77600
B000AR1HQY


フラスコで呑む時はウイスキーのようなハードリカーが
感覚にも入れ物にも合う。
ワインや日本酒のような醸造酒は素材に悪影響を及ぼすそうな。

2007年2月27日火曜日

美しくって、そしてバカ【バミリオン・プレジャー・ナイト】

たしか、深夜に放送されていて、
当時まだいたいけだった僕はそれを見て
笑いながらも当惑していたような記憶がある。

すんごいバカばっかなんだけれども、
映像はキレイだし、音はかっこいいし。
放送に乗るようなもので感心したというか、
のめり込んだのはこれが始めてかもしれない。

さて、放送当時二十歳そこそこだった僕は
そのときは何かしら前衛的なことをやろうかと思いつつも
理学部数学科というこの上なく冴えなく、
そしてあか抜けなく、
何よりまじめが巣くってるようなところで勉強していた。
もちろん好きで入った学科だからいいのだけれども、
通ってた学校というのも神楽坂の飲屋街の裏っ側に
そびえてるビル群をキャンパスと呼んでるようなところで、
しかも学校中の女子が蛇蝎のように避けて通る
キチガイの巣窟「3号館」に常駐してるような学生だった。

今もさして変わらないが、要するにださかったのである。

そんなわけで笑えてスタイリッシュでかっこいいこの番組を見て
うっとりと都会らしい生活に
(大学は山手線の描く円の中心ぐらいにあるのだけれども)
思いを巡らせては、翌日もまた論理と数理の肥だめに
ずっぽりと頭までつかるような生活をしていたのだった。

バミリオン・プレジャー・ナイト
B00005HWHU
篠原麻希子/ANN/RIO/片桐 他


バミリオン・プレジャー・ナイト Vol.2
B00005LK0P
石橋義正 佐藤佐吉 阪本成紀


バミリオン・プレジャー・ナイト Vol.3
B00005LK0Q
石橋義正 佐藤佐吉 阪本成紀


バミリオン・プレジャー・ナイト Volume 4
B00005NO7S
泉正隆 中西陽子 黒沢美津子


バミリオン・プレジャー・ナイト Volume 5
B00005NO7T
泉正隆 中西陽子 黒沢美津子

 

要するにこれを見ると学生時代を思い出してしまう。
成長してないのに年月だけは過ぎていくもんだな。